浮気調査を探偵に依頼するメリット・デメリット

初めての浮気調査は、分からないことが多いかもしれません。ほとんどの人が、浮気調査の経験も探偵との接触も、日常生活で経験したことがないのではないでしょうか。
知らないことが多いと、不安も募ってしまいますよね。

このページでは、浮気調査を探偵に依頼するメリットとデメリットについて、初めての人でも分かりやすくまとめていますので、あなたにとって依頼したほうが得策かどうか、判断材料の1つにして頂けたらと思います。

6つのメリット

信頼できる探偵事務所を見つけられれば、様々なメリットがあります。

1.プライバシーの侵害など、法に抵触する心配がない

浮気の証拠を押さえるために、身の回りの物や行動を調べることがあるかもしれません。しかし、カップルや夫婦といえどもプライバシーの侵害の線引きは難しく、自力で浮気調査を行う場合には、法に抵触するリスクに配慮する必要があります。
たとえば、相手が「見るな」と言ったものを見てはいけません。

法の知識や専門のノウハウを持つプロに任せれば、より安心です。

2.専門の「機材」や「知識」がある

浮気の証拠として、何が有効でどこまでが法に触れないかを知る専門家がサポートしてくれることはとても心強いものです。

たとえば、パートナーと浮気相手が2人揃ってホテルの一室や浮気相手の部屋などに入るところを撮影し、一定時間経った後、2人で出て来るところを撮影できれば決定的なものとなります。

この場合、ある程度の時間滞在していたことを立証するために、入るところと出るところを撮影しなければ、決定的な証拠にはなりません。

しかし現場は夜で暗い場合も多く、2人の顔を認識できるくらい鮮明に撮るためには特殊な機材が必要となることも少なくありません。また、長時間の張り込みが必要になるため、顔を知られていない探偵の存在は有利となります。

3.裁判でも使える「証拠」を押さえられる

最も大きなメリットと言えるのは、しっかりした証拠を押さえられることです。

もしも裁判を起こして離婚を求める場合、慰謝料請求をする際に有利に働くでしょう。

逆に離婚したくない場合でも、浮気した側(有責配偶者)は離婚請求が3年間出来ないため、離婚回避にも繋がります。

4.浮気相手に「慰謝料請求」ができる

浮気の証拠を押さえることができれば、パートナーや浮気相手と話し合いができるようになります。慰謝料請求をする場合にも「不貞行為」の立証が必要になります。

もちろん、家庭を壊されたり心を傷つけられたことは、お金で解決できるようなことではないかもしれません。
しかし、慰謝料請求は配偶者としての正当な権利ですし、慰謝料請求を行うことで相手にもそれなりの制裁を与え、パートナーに近づけない圧力にもなります。

日本の法律で正当に対処することは、決して恥ずかしいことではありません。

5.もしもの離婚時、優位に対処できる

離婚を決意している場合、特に女性の場合は離婚後の生活が心配かもしれません。

もしも離婚の原因がパートナーの浮気の場合、証拠があれば慰謝料請求、財産分与、養育費などの金額を決める話し合いを優位に進めることができます。

また、話し合いが進まない場合でも、明確な証拠があれば離婚調停に持ち込むことで優位に進めることが可能となります。

6.浮気調査後のフォローがある場合も

弁護士やカウンセラーと提携している探偵事務所も少なくありません。
浮気調査後のアドバイスを行ったり、あなたの要望に合わせて適切な専門家を紹介してくれる場合があります。

疲れ果てた後に新たに弁護士やカウンセラーを探すのは大変なものですが、紹介してもらえれば事の流れを1から説明する必要もなく、スムーズに話が進みます。

4つのデメリット

しかし、探偵事務所に任せることはメリットばかりではありません。

1.費用がかかる

費用の相場は探偵事務所によって体系が異なり一概には言えませんが、最低でも十数万円、3~4日の場合で40~50万円位と必要だと考えておくとよいかもしれません。
稼働する探偵の人数・調査時間あるいは日数によっても変動します。

決して安くはありませんので、信頼できる探偵事務所を選びたいものです。

2.必ず証拠を押さえられるわけではない

当然のことですがパートナーが浮気していなかった場合、証拠を押さえることはできません。浮気しているかどうかはっきりしない場合、成果報酬型の探偵に依頼するのも1つの方法です。

しかし浮気がはっきりしている場合、特に浮気相手と会う曜日や時間が分かっている場合には、事前に探偵に伝えておくと証拠が押さえやすくなり、費用を抑えることにも繋がります。

3.すべての探偵事務所が信用出来るとは言えない

探偵業届出証明書

探偵業届出証明書(見本) 出典:日本調査業協会

探偵事務所がすべて信頼できるわけではなく、残念なことに悪質な探偵事務所も存在します。探偵事務所の選び方として、会社の所在地が公開されていることなどは基本中の基本。

探偵事務所に係わる法律には、2007年に施行された「探偵業法」があり、事前に公安委員会(警察署経由)に届出をし、営業所の見やすい場所に掲示しなければなりません。

営業所に行ったら「探偵業届出証明書」が提示してあるか確認しましょう。その上で実際に話をしてみて、契約内容を確認しましょう。探偵事務所には、契約内容を事前に書面にして交付する義務があります。

信調査料金だけに惑わされず、公安委員会への届出がされた探偵を選びましょう。

4.浮気が疑念から事実に変わる時の心の痛み

浮気調査の依頼に訪れる人は、すでに疲れ果てている場合が多いそうです。

しかし、それまで「浮気しているかもしれない」という疑念だった場合、浮気の証拠写真を見て新たな心の痛みを感じることになるかもしれません。それが、自分の人生を前に進めるための通過点だと捉えられるかどうか、心の準備が必要になる人も少なくないでしょう。


以上のように、探偵事務所の浮気調査にはメリットもデメリットもありますが、確実な証拠をしっかり押さえておくことは後の話し合いで有利に働くことが多いものです。

もしもプロに調査をお願いしようと決意したなら、自分が信頼できる探偵事務所を見つけましょう。